行ってらっしゃいの湿布
こんにちは。
有料老人ホーム翔陽です。
段々と気温が下がってきて過ごしやすくなってきましたね。
皆様お元気にされていますか?
今回は先日入居された方のお話です。
夏の暑さと年齢で食事がとれなくなってしまった方でした。
ご本人もご家族も「最期は苦しまんでいきたい」と決めておられ、
少しでも一緒に過ごせるようにと翔陽に入居されました。
飲みやすいようにと紙パックのジュースを持参され、
車椅子に移るこもと寝返りをうつことも難しくなってからは
ご家族がずっと手や足をさすっておられました。
腰が痛いと言われるご本人に何か痛み止めは使えないか、
薬も飲めないし血圧も低く座薬も使えない・・・
何か楽にできる方法がないか先生とも何度も相談を行い、
最終的には自宅でも使用していた湿布を貼ることとなりました。
「湿布は冷たいからビックリしちゃいけんから腰にあてるだけにしよう」とご家族も工夫されていました。
そして最期の日。
ご家族といつものように過ごしながら、穏やかに旅立たれました。
ただ眠っているだけではないのか、
また手を動かすのではないか、
心音を確認するまで本当に眠っているように見えました。
先生に来て頂き、お別れの時間を過ごしてから、
お風呂にゆっくりと入って頂きました。
「お母さんが向こうに行ってから腰が痛くないように」
「おばあちゃんがまた元気に歩けるように」
と、お風呂上りには腰に湿布を貼ってお見送りしました。
ご主人との久しぶりの再会に向けて、お化粧もご家族が綺麗にされました。
どの色が良いか、どんなお化粧をしていたか、
ご家族皆で話しながら本当に素敵な時間でした。
コロナが落ち着いたり流行したりと落ち着かないここ数年。
最期に一緒に過ごしたいと翔陽に入居される方が多くいらっしゃいます。
色々な想いがあり、色々なお別れがあり、
一緒に支援させて頂けることに大変感謝しております。
病院とは違う翔陽ならではの過ごし方を考え、これからも支援できたらと思っています。
本日のブログ担当:翔陽の司令塔